2022年製の純正タイヤ(エナセーブEC300)で1万2000キロ走りましたのでレビューします。
燃費性能 ★★★★★
このタイヤの一番良いところは燃費性能です。
DUNLOPのサイトで確認してみたところ転がり抵抗はAAで最高ランクです。エコタイヤというだけあります。
アクセルオフでもあまり減速感がなくスーッと走っていきます。
アクセルオフでも結構走りますよ。
個人的にはこの減速感がないのが好きじゃないですが、一般的には喜ばれるものだと思います。
実燃費で18L/kmです。
走行性能 ★★★☆☆
走行性能は正直微妙です。
イマイチと感じることはあっても良いと感じることはないと思います。
でもスピードを出さなければ気になることは少ないですよ。
直進時はある程度スピードを出しても走行性能が気になることは少ないですが、カーブはもう全般的に走行性能の低さを感じます。
少しスピードを出しながら小さなカーブを曲がるとタイヤのねじれ感・グニャリ感が結構あります。ハンドル操作に対してタイヤが向きを変えているのかわからない感覚です。
やはりあくまでエコタイヤだよな…と強く認識させられます。
ちなみにN-ONE RSはイメージ的に峠道が楽しそうなですが、ボヨンボヨンした足回り+タイヤ性能で山道はあまり楽しくありません。
N-ONE RSで走行性能に不満を感じている人は実は結構多いんじゃないかと思っていますが、タイヤを変えると結構変わりますよ。純正タイヤがいまいちな分、良いタイヤに変えると伸びしろは大きく変化を感じやすいです。
静粛性能 ★★★☆☆
意外と悪くないです。
特に良くもありませんが、うるさくもないですね。
ウェット性能 ★★★☆☆
ラベリングではウェット性能Cランクですが、スピードを出さなければ普通に走れます。
製造から3年経過で溝が少なめの状態でも、そこまで不安感はありませんでした。
乗り心地 ★★★☆☆
段差などの衝撃をいなす部分での快適性についてですが、特に良くもないし悪くもないです。
とはいえN-ONE RSの足回りはゴツゴツ系で硬めなので、段差等では割と衝撃が入ってくるし車体も揺れます。
乗り心地が良いとは思わないですね。最低限乗り心地は保たれているという感じ。
総括 エナセーブはやっぱり燃費最優先タイヤ
当然といえば当然かもしれませんが、やはり燃費最優先のエコタイヤです。
運転していても「燃費性能以外に特徴がなくてエコタイヤなんだな~」と感じます。
走行性能は悪いまではいかない程度で、「まぁ普通かな…」と感じられる最低限の走行性能を与えられている印象です。
燃費を伸ばしたい人にとてもオススメできるタイヤだと思いますが、N-ONE RSを購入する人たちはそういうタイヤを求めていないと思います(FFしか選択できない上に200万超えの小さめな軽自動車をわざわざ買う人達ですよ?
予算の都合上良いタイヤなど装着できないのでしょうが、せめてもう少し運転が楽しいと思えるタイヤをつけてほしかったなと思います。
このタイヤのせいでダラしない走行性能にさらに磨きがかかってしまっています。
言葉を選ばずにストレートにこのタイヤの評価するなら(N-ONE RSに対して)正直言って良くないですね。例えばプリウスにこのタイヤがついているのとN-ONE RSにこのタイヤがついているのとでは全く価値が違うでしょう。タイヤ価格は安いし燃費性能は高いしで燃費カーには最適ですが、このクルマは燃費よりも楽しさを優先したクルマのはず…
エナセーブEC300はN-ONE RSの楽しさを引き出しているといえず、むしろスポイルしてしまっていると言っても過言ではないかと。N-ONE RSはエンジン音が良くて気分よく走れるクルマです。
走行性能に不満をお持ちの方はアドバンフレバやV553、レグノ、ポテンザアドレナリンなどにすることをオススメいたします!